アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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所感

「誰でもストイックに集団競技ができる」という点で「部活」は貴重だ。

投稿日:2018年9月1日 更新日:

■ここ数年、「部活」のイメージは、かなり悪くなってしまった。
長時間の練習が、勉強の妨げになる。
無理のある練習で、健康を害する。
中学生・高校生は好きなことを楽しむべきだ。
部活のような強制的な訓練をさせるべきではない。
どれも頷ける意見だ。

 

■中学、高校時代、私は部活をしていない。
私立の中学・高校で、割と部活が盛んだったにも関わらず。

そして今、それを心から後悔している。
もし中学生か高校生の子供がいれば、ぜひ部活を、それも本気の部活をさせてやりたいと思っている。

 現在の日本で、
 「技術的にそれほど高くない者が」、
 「本気で勝利を目指して」、
 「集団で」、
 「自分のある程度好きなスポーツや文化的な活動に」、
 打ち込むことができる場所が、
 生涯を通じて部活しかないからだ。

 

■もちろん、大人になっても本気でスポーツや芸術に打ち込むことはできる。
一人で楽器を練習することもできるし、物を作ることもできるし、武道に励むことだってできる。
また、ちょっと探せば各種クラブ活動だってあるから、集団競技をすることもできる。

しかし現実には、初心者でも入れるクラブが、本気で勝利や賞を目指して練習するだろうか。
本気で勝利や賞を目指す団体が、初心者を積極的に受け入れているだろうか。
仮にそういった団体が世の中にあるとしても、家の近場にあるだろうか。
競技には10種類から20種類くらいの選択肢があるだろうか。
かなり難しいように思う。

 

■仕事は部活に似ている部分があり、
「集団で」、ある意味「本気で」何かを目指す場合もあるが、
やはり多くの場合、好きでやっているわけではないだろう。

上記の条件、「技術的にそれほど高くない者が」「本気で」「集団で」
「自分のある程度好きなスポーツや芸術に打ち込む」というのを、
すべて満たす場所は、事実上、部活以外にないのである。

 

■本来、こういう機関が存在してもいいはずだ。
中高の部活のように、技術を問わず誰が入ってもいいけど、
本気で勝利や賞を目指して集団活動(スポーツとか音楽とか)を行なうクラブ。
そんな団体があったとしても、別に法律違反になるわけじゃない。
そういうのがあったらいいのになあ、と思う。

しかし、多くの中学校や高校には(大学にも)、部活動が、頼まなくても存在してくれている。

 

■前述のとおり、私は中高時代、クラブ活動をしていない。
だから「本気で」「集団で」何かに打ち込むという経験がない。
(そして、上記の部活イメージも実はあいまいである)

周りをみるとどうだろう。
多くの人にとって、部活経験は代えがたい思い出になっているように見える。
そこでできた仲間が、一生の友になっている人もいるだろう。
それはやはり、ややストイックに勝利を目指したからだ。

だからこそ、部活は多くの青春フィクションの舞台になってきたのだ。

 

■今、私は思う。
部活に入り、半ば強制的に鍛えてもらいしかった。
強制的に戦わせてほしかった。
強制的に上位を目指させてほしかった。
ついでに言えば先輩に服従したりしたかった。

こういう経験は、私にはおそらくもう一生できないのだ。

せめて子供には、厳しい部活経験をさせてやりたい。
そこで、仲間と一緒に毎日練習し、勝利を目指してほしい。
そう強く願っている。

もし日本から部活がなくなってしまったら…。

私は子供たちから、「ストイックになる機会」を奪わないでほしいと願っている。

-所感

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