アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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「新自由主義者」って悪口か?

投稿日:2019年2月26日 更新日:

■以前感想を書いた、竹中平蔵「平成の教訓」
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84204-2
についての補足を書く。

 

■本書を読むと、著者は、
「新自由主義(者)」
と呼ばれることを、「レッテル貼り」などと呼んで、
非常に嫌悪しているのが分かる。

しかしこの用語を使えないのであれば、
「小さな政府」
「民営化推進」
「規制緩和推進」
「累進課税緩和」
「低負担・低福祉」
といった路線をどう呼べばいいのか。

私は「新自由主義」というのは、
それ自体良くも悪くもない、メリットもデメリットもある、
ニュートラルなニュアンスの言葉だと思っている。
私は一介の国民だが「新自由主義者」を自称しているし、
「ネオリベラリスト」と呼ばれても何の痛痒も感じない。

だいたい「新」と「自由」なんて、
それぞれ世の中で最も印象の良い単語のひとつだ。

以前著者は「日経新聞」で
「自由こそ最も大事だ」
という趣旨のことを語っていた。

もう俺と一緒に言ったらええやんか。
「俺は新自由主義者だ、文句あるか」

平成三一年二月二五日
明瀬祐介
acsusk@gmail.com

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