アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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所感

仕事に「頭の良さ」は要るのか。

投稿日:2019年6月21日 更新日:

■先日、古い知人から過去の記事に対して、
疑問を投げかける電子メイルを受け取った。
この場を借りて厚くお礼を申し上げたい。

直接話題に上がったのはこの記事だ。
http://acsusk.com/20181004-1/

■さて、その人との対話は多岐にわたったのだが、
ここで取り上げたいのは
「頭の良さ」と「仕事」との関係についてだ。

「勉強の学力に近い、
いわゆる”頭の良さ”のようなものは、
ほとんどの仕事には不要」
とする私に対して、彼は異論を唱える。

「いや、仕事にも
勉強の学力に近い、”頭の良さ”は要るんじゃないか」-。

■私は彼に、次のように言った。

明瀬「理論的・抽象的な概念
(言語や数学、法など)
を用いて、”設計”を行う仕事には、
確かに”頭の良さ”が必要だ」

明瀬「でも、それは”設計”を行なう人が
専門的に行なえばよく、
その仕事・場面というのは実はそんなに多くない
(というより世の中にほとんどない)」

明瀬「”現場”は、
顧客や同僚とコミュニケーションを取りながら
“設計”が考えた難しいことを80点で実行し、
“設計”にフィードバックすればよい。」

(追記すると、
「”現場”にも工夫は必要だが、
それは勉強の”学力”と全く異なる、
具体的な”その場を動かす”力で、
いわゆる”頭の良さ”とは違う、
“対人能力”に近いものだ)」

■しかし、彼は言う。
(以下は、要旨が通る範囲で、私が言葉を組み替えた物)

「確かに、そういう、理論的・抽象的な、
“設計”のような仕事は
そんなにないかもしれない」

でも、”現場”にも、別の”頭の良さ”が要ると思う

「まず、”設計”への有効な”フィードバック”には
ある程度の知識が必要。」

「また、例えば俺が顧客として、
ある商品の営業担当者に、
その商品に関する、少し高度な質問をした際、
相手は質問の意味が分かってなくて、
“ぽかーん”
“何でこの人、こんな質問してくるのだろう”
みたいな反応をされたことがある

「俺が思うに、
“頭の悪い人”は、世の中の色んな事に
疑問を持ったりしてない」

「逆に、“頭の良い人”は、
いろんなことを、
自然と自分で気になって調べたりしている。
俺が疑問と思うことを聞くと、

それなりの意義のある答えが返ってくることが多い。」

そういう風な”頭の良さ”が、
どの仕事の”現場”にも必要・大事だと思う
」–

■彼の唱える頭の良さは、
「”今ここ”・”見えるもの”以外について考える力」
「外側・裏側について考える力」
ということになろう。

既存の用語では
「メタ思考力」
が近いのかもしれないし、
「疑問力」
「視野拡大力」
「外側(裏側)思考力」
みたいに名付けられるかもしれない。

■ちなみにメイルでの会話は
今のところここで終わっているのだが、
ここで回答を書くと…、

ええっと…、

…あ、そうだっ、そう、
「それはレアケイス」よっ!

(以下、めっちゃ早口で)
もし仮に営業担当者にとって、
その「頭の良さ」が決定的に重要なら、
その「頭の良さ」をもっていない
営業担当者は配置転換されているか、
自分で努力して身に着けているかしているはずで、
つまり、あなたが出会ったということは、
あなたがかなり珍しい客なのか、
たまたますごくレアなタイプと出会ったか、
ということじゃない?!

つまりそういう「頭の良さ」は、
その職業に関しては、
決定的に重要ではないのよ!

そう!
そうに決まってるじゃない!

いいや、逃げてない!
だから逃げてないって!!

■…この「頭の良さ」、
「外側思考力」
「疑問力」
が、重要なのは間違いないが、
どれくらい必要・重要と考えるか、
というのは、職業人としての、
そして、顧客としての、
各人の経験による。

ちなみに私は
「”今ここ”集中力」
「疑問を持たない力」
もまた、仕事としてかなり大事だと思っている。

みなさんはどう思われます?

令和元年六月二十一日
明瀬祐介
acsusk@gmail.com

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