アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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所感

小中高の理科難しすぎない?

投稿日:2019年7月17日 更新日:

■先日、ゆとり教育がどうとかの話で、
非常に知識偏重、ペイパーテスト重視の
持論を述べた。

上に何となく書いた通り、
例えば私は数学に関しては
可能な限り多くの国民が、
可能な限り高度な数学を
分かるようにしていくような
政策が望ましいと思っているし、
時間の使い方によって
今よりも遥かに高度な数学を
多くの国民に普及させることが可能だと思っている。

「サインコサインタンジェントを教えて何になるのか」とか、
「二次方程式などは社会へ出て何の役にも立たないので、
このようなものは追放すべきだ」
などと言っている場合ではない。

まあここで私が言ったところで、
私は教育行政になんっの影響力もないのだが。


■しかし、一方で、もうちょっと
ゆとり教育にしたほうがいいんじゃないの、
と思わざるを得ない分野もあるのだ。
(その時間をほかの教科に充ててやってほしい)

理科、あれ、難しすぎないですか


■例えば、小学校理科に
酸とアルカリの水溶液に関する単元がある。

「酸とアルカリの溶液があり、
それぞれ金属を溶かしたりする。
人体に危険な場合もある」
「溶液によって溶ける金属が違う」
「酸とアルカリを混ぜると
塩(えん)ができ、溶液は中和される」
あたりはいいとしよう。

だが試験に出るのは、
この知識である。
水酸化ナトリウム水溶液と塩酸水溶液は、
それぞれ銅、鉄、アルミニウムのうち

どれを溶かして、
どれを溶かしませんか

ざっと書店で小学生用の参考書を見たところだと、
中学入試はもちろん、
学校の単元テストでも問うていると思うのだが…。

さて、これ、あなたは完璧に答えられますか

…やはり現状で大卒の大人でも半分が
答えられるかどうか怪しいような問題を
小学生に覚えさせる、
というのはちよっと無理ないか。
(例えば小学生の算数や社会の単元テストの問題なら、
どの問題でも大人正解率九割を超えるだろう)


■もう一つあげておくと、
高校化学の金属イオン溶液の色がある。
炎色反応と並び、資料集で一番美しい見開きを飾る
高校化学の花だ。

が、この金属イオンごとの色を暗記する必要はあるのか

ためしに化学系の大学院生に
センター試験のこの部分の解かせてみてほしい。
同じ大学の受験生の平均点よりも、
おそらくはるかに低い点数しか取れない。
使わなくて忘れてしまうからだ
(理論分野や有機分野の大学入試の問題では、
たぶんそういうことはない)
(ただ、私は大学院に行ったことがないので、
もし違ったらごめんなさい)

センター化学を解くのは
将来化学系や薬学系に進む人だけでなく、
生物系も機械系も土木建築系も物理系も数学系もいる。
高校化学は文系だって習う。
これを彼らがみんな覚える必要はあるのか。

(「この知識に全く意味がない」
という話ではない。
優先順位の問題だ)

(ちなみにソースは出せないが、
「福井謙一も全く同じことを言っていた」
という話を聞いた覚えはある)


■今、ぱっと思い出して
「あれはいったい何だったんだ」
というところを二点あげたが、
高校理科の「○○基礎」(昔のIA)を見てみても、
「これは国民の大多数が知るべき知識か?」
と思わざるを得ない部分が、結構ある。
(現状の「○○基礎」はかなりいい線だが、
それでも難しいと思う)


■ところで私が小学生の時には、
水酸化ナトリウム水溶液と塩酸水溶液を
混ぜると「食塩」ができるということになっており、
「食塩」と書かないと×にされた。
インターネットの中学入試用のサイトを見ると、
そういう記述が見られるので、
これは今でも変わっていないようだ。

ちなみに学習塾では、
「水酸化ナトリウム水溶液」を
「水ナト水」と、
何だかアナウンサーの名前みたいな
書き方で書くらしい。
もう元素記号と化学式教えようよ…。

しかし、
水酸化ナトリウム水溶液と塩酸水溶液を混ぜても、
食塩はできません

できるのは塩化ナトリウムであって、
これは確かに食塩の主成分だ。
炭酸マグネシウムも
微量含まれている、
食べるために海や岩塩から
作ったものが「食塩」であって、
誰かが食べるために作られたのでなければ、
それは食塩とは呼びません。

令和元年七月十七日
明瀬祐介(アカセ・ユウスケ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-所感

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