アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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映画

「鍵泥棒のメソッド」への嫉妬。

投稿日:2019年7月26日 更新日:

■映画「鍵泥棒のメソッド」(DVD)を
観たのでその内容の一部と感想を書く。


■殺し屋のようなことをして
大金を稼いでいる男・香川照之は
ある日銭湯で頭を打ち、
完全な記憶喪失になってしまう。

貧乏役者の堺雅人は、
香川が頭を打ち、記憶をなくしていることを利用して
金のありそうな香川になりすますのだった。

父が死ぬ前に結婚式を挙げたいと、
一か月の間に出会いを探していた
生真面目な雑誌編集者・広末涼子。

香川と広末が出会い、
広末は几帳面で努力家な香川に
徐々にひかれていく。


■私は「ピタゴラ装置」が好きである。
あるいは詰将棋が好きだ。

機械設計やプログラミングは分からないが
きっと似た要素があると思う。
シークエンス制御、
配線、配管にもありそうだ。
「マリオ」の、土管だらけの、
順番に通らなければ
ゴールにたどり着けない
面にも。

巧緻に組まれていること、
それ自体への感動。

すべてがつながっている、
その美しさ。

私もこういうのを
考えようとすることすらできない。
たぶんピタゴラ装置のことも
詰将棋のことも、
半分も理解できていない。

それでもこういうのを視るとき、
私はいつも、作った人間の頭の良さに
感動し、尊敬し、嫉妬する。

「どうしてこんな設計が思いつくのか」

そういう感動と、尊敬が、
この映画でも味わえ、
そして私はやっぱり少しだけ嫉妬した。

令和元年七月二十六日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/


(以下、つけたり)
■香川照之は驚異的に几帳面な役で、
記憶喪失時も変わらず、
ノートを丁寧に取り、部屋を片付け続け、
その几帳面さを活かす。

こういうのは
たぶん生涯変わらないんだよなあ。

私は人間の上位一〇%に入るくらい
おおざっぱさで、
過去、几帳面になろうとしたが
なれなかった。
こういうのが本当にうらやましい。

■終盤のシナリオはもっと
波乱なくクリアを決めてもいいと思う。

■ところで、こういう
「コメディ」にジャンル名がほしい。

「シチュエイションコメディ」が近いが、
「場面転換があるか」という要素が絡み、
この作品は入らないだろう。
「ファルス」が近いし、
「状況喜劇」もあるが、
どれも定着していない。

「ある設定のもとで、
登場人物たちがいたって
真面目にがんばり、
その結果笑いが起こる」-。
「キサラギ」や
「サマータイムマシンブルース」
のようなコメディ。

うーん、やっぱり状況喜劇か。

-映画

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