アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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私撰・平成日本大相撲十番勝負(一)~(三)

投稿日:

■平成年間が終わったので、
相撲フアンとも呼べないような
未熟な相撲好きながら、
平成大相撲の名勝負十選を作ってみたい。

残念ながら、
私がリアルタイムでTV桟敷にいたのは、
曙貴時代以降になるので、
そこに絞られてしまう。


■ここで、私が選ぶ
名勝負の条件を書いておく。

相撲に限らず、名勝負と呼ばれるものは、
「実際の勝負内容」の他、
「事前の期待度・緊迫感」
「勝負自体の重要性」

重要な要素だ。

相撲で言えば、
・既に実績のある強豪力士
(つまり、横綱・大関・大関直前の関脇ら)同士による、
・その場所の優勝に決定的に重要な相撲で、
・両者が持てる力をすべて出し切り、
・ある程度長い時間(三〇秒以上)白熱する相撲
が、私の中での名勝負で、
日程的には一〇日目以降、
割りとしては結びか、結び前、優勝決定戦と
いったところにある。


(以下は時代順であり、名勝負順ではない)

(一)平成六年十一月九州場所千秋楽
横綱・曙
(一〇勝四敗) 対
大関・貴乃花(一四戦全勝・優勝)

…と、いろいろ条件を挙げておきながら
いきなり優勝と関係ない相撲かよ、
と、突っ込んだあなたは正しいのだが、
これは多くの人が平成の名勝負として挙げるので
文句はなかろう。
前の場所全勝優勝、直近六場所で三回優勝という
成績を挙げながら横綱昇進を見送られた貴乃花が
十四戦全勝ですでに優勝決定。
千秋楽では宿敵曙と四場所ぶりの対決。
48秒の熱戦だった。
あえて水を差すことを言うと、
この時期の曙は腰痛のためか廻しが緩すぎ、
いくらなんでも見苦しい。

○貴乃花(一五戦全勝・優勝)
(上手投げ)
●曙
(一〇勝五敗)


(二)平成一一年十一月九州場所千秋楽
横綱貴乃花
(十一勝三敗)  対
横綱武蔵丸(十一勝三敗)

勝った方が優勝となる相星決戦。
二度の待ったから伝わる両者の緊迫感。
両廻しの貴乃花に対し、
武蔵丸はどちらの廻しも取れず、
抱え込む体勢となる。
両廻しでひたすら寄り、猛攻を繰り返す貴乃花。
しかし土俵際で武蔵丸は全く動かず、
貴乃花は消耗を続ける。
最後は正面土俵際で、武蔵丸が右からすくい投げ、
貴乃花は背中からひっくり返るのだった。
取組後、疲れ果てた貴乃花がかなり長い時間立てず、
土俵の段差の部分に座り続けざるを得ないという、
めったに見せない疲労ぶりを見せていた死闘。

○武蔵丸(十二勝三敗・優勝)
(掬い投げ)
●貴乃花
(十一勝四敗)


■(三)平成一四年一月初場所千秋楽
大関千代大海
(十三勝一敗) 対
大関栃東(十二勝二敗)
名勝負と言われる相撲は、
がっぷり四つの相撲、
あるいは激しい差し身攻防の相撲が多く、
この名勝負十選も結果的にそうなった。
そんな中、
この相撲は激しい突っ張り合いの相撲で、
昭和の押し相撲名勝負が麒麟児-富士櫻なら、
平成の押し相撲名勝負は
この栃東対千代大海か、
同じ場所の栃東対朝青龍、
平成一〇年名古屋場所の
千代大海対武双山ということになろう。
千代大海の猛烈な突っ張りに
栃東がひたすら耐え続け、
最後は押し出して
優勝決定戦に持ち込んだ一番。
千代大海や朝青龍の猛突っ張りに
ひたすら耐え忍ぶ栃東の相撲は、
かつて日本人が親しんだ、多くの物語に似ていた。

○栃東(十三勝二敗・優勝決定戦出場)
(押し出し)
千代大海(十三勝二敗・優勝決定戦出場)


■いかがだっただろうか。
「私撰・平成日本大相撲十番勝負」。
気になった勝負がある方は、
ぜひ「YT」等で閲覧してほしい。

(四)以降は明日。

令和元年八月十六日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-スポーツ

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