アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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私撰・平成日本大相撲十番勝負(七)~(一〇)

投稿日:

■一昨日から書いている
「私撰・平成日本大相撲十番勝負」の
(七)~(一〇)(時代順)。


(七)平成二十四年九月秋場所千秋楽
横綱白鵬(十三勝一敗) 対
大関日馬富士(十四戦全勝)

日馬富士-白鵬は面白い相撲が多く、
記録上
「白鵬が勝って優勝」
となっただけの相撲も、
かなり長引いたものが多い。
前場所、白鵬との千秋楽全勝決戦を制して
全勝優勝を果たしながらも、
場所前は綱取りに関して(不当に)
厳しい意見が寄せられていた日馬富士。
が、その場所も十四連勝で、
一敗白鵬との楽日決戦を迎える。
差し身争い後、白鵬右上手、
日馬富士も左下手を取る。
白鵬が蹴返しを打つというレア技。
その後日馬富士が右も差して
白鵬は半身体勢に。
有利になった日馬富士が寄り、
白鵬は土俵際で棒立ちになるのだが復活。
さらにもう一度寄って、
今度こそ日馬富士勝ったかと
思ったところで白鵬復活、
さらに日馬富士が下手投げを打ち、
それでも白鵬が跳んでこらえ、
上手投げを打ち、
何度目かの投げの打ち合い、しのぎ合いの結果、
白鵬が先に落ちて
ようやく日馬富士が優勝を決めた。

〇日馬富士(十五戦全勝・優勝)
(下手投げ)
白鵬(十三勝二敗)


(八)平成二十七年五月夏場所千秋楽
横綱白鵬(十一勝三敗) 
横綱日馬富士
(十勝四敗)

白鵬が勝てば照ノ富士との優勝決定戦へ。
日馬富士はすでに優勝の可能性はないが、
勝てば弟弟子の照ノ富士が初優勝。
仕切り中、解説の舞の海が
「日馬富士は
正面から当たっては勝てないとみて
変化もあるのでは?」
と言ってしまうように、
日馬富士と白鵬では、
若干の力の差があった。
立ち合い後、やや突き合って日馬富士が
土俵際に追い込まれたその瞬間、
日馬富士、一瞬で腰を落とし潜り込み、
右下手を深く取り、体も入れ替える。
ここで逆転、
白鵬も持ちこたえるが、
最後は土俵外に寄り切られる。

〇日馬富士(十一勝四敗)
(寄り倒し)
●白鵬(十一勝四敗)


■(九)平成三十年五月夏場所十二日目
横綱白鵬(十一勝一敗) 
関脇栃ノ心(十二戦全勝)

白鵬はこの十番勝負で最多登場で、
白鵬が負けた相撲が多い。
羽生善治がそうであるように、
王者というのは、
「敗戦に名勝負が多い」
ものなのだ。
前の場所優勝して
大関獲りに臨んだ遅咲きの力士・栃ノ心。
初日から十二連勝で、
二十五回挑んで勝てなかった相手・
白鵬に挑む。
「左四つがっぷりで引き付け合い」
以外に書くことがない、単純明快な相撲で、
栃ノ心は物凄い力士になる感があったのだが…。
ちなみに両者この相撲で疲れ果たのか、
最終的には鶴竜が優勝した。

栃ノ心
(寄り切り)
白鵬


■以上を、
「私撰・平成大相撲十番勝負」
としたい。

…九番しかないけれど。

空けておきたいのだ、十番目は。
というのは、相撲に浅学な私が
一応こうして選んでみたものの、
漏れている名勝負がきっとある。
自分の記憶している限りでは、
平成七年春場所千秋楽の曙対貴乃花、
平成八年初場所優勝決定戦の貴乃花対貴ノ浪、
平成十三年三月場所千秋楽の魁皇対武双山あたりも
選びたい。

そんなわけで、
未完のリストではあるが、
現時点での平成大相撲
「私が選んだ名勝負」は、
この九番としたい。

令和元年八月十八日
明瀬祐介
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

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