アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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作戦

近場の観光地には行けるときに行っておけ。

投稿日:

■先日、京都に行った。
叡電に乗って、鞍馬寺へ。

平成三〇年九月の台風で
多くの杉がなぎ倒されており、
昔の人が天狗と


■かつて、実に七年も
京都に住んでおきながら、
はじめての鞍馬である。

学生時代、観光地っぽいところに
ほとんど行かなかった。

もちろん行ったところもある。
金閣や銀閣、清水寺、東西の本願寺、
京都御苑、知恩院や円山公園、
北野天満宮、天龍寺、東寺あたりには
行った覚えがある。

が、実は、
二条城にも鞍馬寺にも仁和寺にも
平等院にも太秦映画村にも広隆寺にも
木津川トロッコ列車にも大覚寺にも大徳寺にも
伏見稲荷にも西芳寺にも天橋立にも、
行かなかった。
(いくつかは、京都を離れた後に行った)

「関西」まで広げると、
姫路城にも奈良の古寺にも
吉野にも和歌山にも淡路にも
日本海側にも行かなかった。


■なぜ行かなかったのかと言うと、当時は
「時間と金がない」
「もっと大切なものがある」
と思っていたからだと思う。

節約すれば、
京都市内の観光地に行くお金くらいは
さすがにできたのだが、
漫画とか本とか映画とか、
お菓子とかお酒とかに使っていた。

京都市内の観光地なら
交通費から食事まで含めて二、三千円、
姫路や奈良だって一万円台前半で、
行って楽しむことができた。
実際「達成感」に近い想い出になっている。
ぼーっとしたときにふと出てくることがある。

対して漫画とか本とかお菓子とかお酒とかは
私に、「観光地に行く」ことに見合う
「想い出」を残していないような気がする。
(漫画や本は楽しく、ためになるものもあったが、
今思えばもっと効率の良い楽しみ方、学び方があった)

そう考えると惜しまれる。


■ただ、実は、この、
「観光地に行っていない」
というのは、学生時代以外でもそうだ。

私は十八歳まで茨城県の千葉県寄りに住んでいた。
親は色々連れて行ってくれたが、
それでも偕楽園や水戸弘道館に行ったのは
大人になってから、一人でである。
常総線も竜ケ崎線も乗ったことがない。
鹿島鉄道はないまま潰れてしまった。
(筑波鉄道はしかたない)

割と歴史が好きだというのに、
鎌倉にも小田原にも行ったことがない。

高尾山もなければ、
金沢八景もない。

これは「学生だから」ではなく、
結局、人は思っているのの半分くらいしか
「近場の観光地」に行かないのではないか。


■というわけで今回の結論は、
いたって平凡でつまらないもので、
「近場の観光地は行ける時に行っておけ」
だ。

宿泊が必要な遠隔地とか、
装備が必要な山とか、
酷道だの廃墟だのについては仕方ない。
が、今週末に、日帰り、一万円前後で行けるのに、
行ったことがない名所旧跡が、
まだ残されてはいないか。

特に学生や務め人で、
実家から離れた場所に住んでいる人は、
いつか、その地から離れてしまう可能性が高い。
今はないと思っていても、
ふとした瞬間、突然そうなることがありうる。

人はみな多かれ少なかれ出不精で、
「今日じゃなくても」
「車で(電車で)一時間くらいかかるし」
「もうちょっと涼しく(暖かく)なってから」
と思ってしまう。

しかし、
その地を離れてしまった場合のことを考えると、
今あげたような理由が意味をなさないことが
分かるだろう。

私もとりあえず、
今度茨城に行ったときにでも、
常総線に乗ってみるつもりである。

令和元年八月二〇日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-作戦

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