アカセニッキ

少しだけ役に立つ、または面白い内容を提供できれば。

所感

ウェブ時代、若者はたくさん「待つ」ようになった

投稿日:2019年8月24日 更新日:

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

■一般に、技術の発展には、
待ち時間を減らす効果があると言われる。
しかしこれは本当だろうか。

ディヂタル時代・ウェブ時代になって、
人の生活に、
「ただ反応を待ち続ける」
という部分が大幅に増えた
ような気がするのだ。

メイルで、
mixiで、
Twitterで、
Facebookで、
LINEで、
Instagramで、
我々は何もできず、ただリロードしながら
「返事」を待ち続けている。


■おそらく、二十世紀は、
これほど待たなかった。
いや、「手紙」だと
もっと待っていたのかもしれないけど、
それはもともと待つもので、
出した次の瞬間返事が来ることは絶対にない。
だからある意味諦めていたのではないか。

ディヂタル自体の「返事」は、
出した次の瞬間来ることもある。
一方で、何日も来ないこともある。
常にリロードしていたからといって、
反応があるわけではない。
時間をおいて待っても、
来ていないこともあれば、
リロードしたときに突然来ることもある。
諦めてリロードをやめてずいぶん経って
ふと見たときに来ていることもある。

この時間、待つ側は何もできない。
催促もできるが、基本的には待つだけだ。

ウェブ時代、
若者はたくさん「待つ」ようになった。

この、待つときの、
孤独で無意味で、
しかも楽しくもない時間が、
私は嫌いではないのだ。

今日も私は、リロードを繰り返している。

令和元年八月二十五日
アカセ
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-所感

執筆者:

関連記事

最後の関西文化人・堺屋太一と「失われた三〇年」の終わり。

■大学時代、どういうわけか 野口悠紀雄と堺屋太一をよく読んでいた。 野口では 「日本経済改造論」 「日本経済は本当に復活したのか」 「戦後日本経済史」、 堺屋では 「組織の盛衰」 「日本を創った十二人 …

no image

現代音楽←まだわかる 現代美術←は?

■美術には「現代美術」「現代アート」というジャンルがあり、今の「ハイカルチュア」としての「美術」のかなり主流を占めている。 音楽の「ハイカルチュア」部分の主流は、以前として「いわゆるクラシック」だ。も …

「僕にニュースは要らない」追記。

■せんだって、 「僕にニュースは要らない。ニュース・ゼロの生活。」 という記事を書いた。 http://acsusk.com/20190303-1/ 上記のような考えはいたって平凡なもので、 「ニュー …

no image

茨城県の田舎の景色が本当に残念。

■せんだって、茨城県かすみがうら市・行方市に行った。 「虹のタワー」という塔がある。のぼって、霞ケ浦側を観ると、青い湖水が広がり、なかなかの景色だ。が、反対側を観たとき、ちょっとがっかりしてしまった。 …

no image

新聞・雑誌の「ニュース性のないところ」だけ読みたい。

■以前にも書いた通り、僕はTVからも、ウェブからも、紙からもニュースというのをなるべく摂取しないようにしている。 僕にニュースは要らない。ニュース・ゼロの生活。 ■そんな僕だが、実はわりと新聞が好きだ …