アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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作戦

かつて変人と呼ばれたかった男が語る、本当の変人像。

投稿日:

■世の中には、
「変人と呼ばれたい」
という願望を、
心に秘めている若者がいる。

私も昔そうだった、
と言えるかもしれない。

私は確かに
「自称変人」
みたいな、痛いところがあり、
しかも実際喋り方とか仕草とかは、
どうも妙にぎこちないらしい。

いや、それは意図していないのだが…。

得と言うか、損というか、
判断の分かれるところであろう。


■さて、
「変人と呼ばれたい」
という若者がいたとして、
じゃあどうすればよいのか、
というのを、
かつて変人ワナビだった年寄として
アドヴァイスすると、
「人の眼を気にするな」
である。

これだと
「またありきたりなことを…」
と思われるかもしれない。
違う、そっちじゃない。
「他人から変に思われても気にするな」
「他人から変人と呼ばれることを恐れるな」
じゃない。

「他人から変に思われなくても気にするな」
「他人から平凡と思われることを恐れるな」
だ。


■今の若者はどうか分からないけれど、
私たち年寄が若者だった時代、
私たちはとかくエキセントリックな
行動に走り勝ちだった。
飲み会で奇矯なコールを発したり
公道で全裸になったり、
ライターで体毛を燃やしたり…。
「傾く(かぶく)」というやつだろう。

それは決して悪いことではないのだが、
本当の「変人」は、
実は決してそこにはいない。


■若い頃の私は、
無意識ではあったが、
「その場でぱっと面白いことを
思い付ける人」が
面白い奴だと思っていた。
瞬発力、アドリブの力だ。
実際、そういう面白い人というのは
世の中にいるが、
いきなりなるのは難しいし、
実はそれは変人のコア層ではない。

大書店に行ってみよう。
学術でも、娯楽でも
専門書のコーナーに足を運んでみると、
膨大な量の情報が書かれた本が置かれている。

それを書いている人たちこそ、
若い頃、本当の変人だった人たちだ。

変人というのは、周りの若者から、
「生真面目」とか
「ガリ勉」とか
「地味」とか
「つまらない」
とか思われている人たちなのだ。


■先日、古い知人に会った。

「明瀬もなんか昔より平凡になったな」
と言われてしまう。

「本当の個性は、地道な努力から生まれる」-。
というような、ありきたりなことに
気づいてしまうのが、
最近の私の残念な変化だ。

本当の本当の変人というのは、
ずっと若者のように
カブいている人なのかもしれないけれど、
それは痛すぎるので、
読んでいる若者がいれば、
カブかずに地道なことする方をお勧めしたい。

令和元年八月三〇日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-作戦

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