アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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所感

自分の中高を「インスタ」とすれば、大学は「2ch」だった。

投稿日:2019年8月31日 更新日:

■ぼくの中学高校が
「東京に近い」
「田舎の」
「私立」
「共学」
「新設」
「中高一貫校」
だったため、
異様にハイソサイエティ志向で、
安全で快適で閉鎖的なリア充空間を
作っていて、
今考えるとすごく気持ち悪い場所だった、
と書いた。

また、もっと前には、
「大学に行ったら高校の知人との連絡を断て。」
と書いている。


■ぼくがこういう考えに至った理由の六割は、
「大学」が特別な場所だったから、
というところにあるかもしれない。
(残りの四割は、
ぼくに心にある、
田舎ヤンキーへの憧憬の念からだ)

これは比べても仕方ないのだけれど、
高校と大学を比べると、
ぼくの場合、大学の方が遥かに面白かった。

大学はつまり、貧乏で、
快適でなく、開放的で、
非リア充的だった
(まあ安全ではあったけど、
安全じゃなくなる
潜在的な可能性はあった)。


■別にぼくの大学だけでないのだけれど、
多くの場合、大学には
かびの生えたおんぼろの部屋があり、
そこに汗臭い人たちがいて、
何らかの活動にはまっている。
めんどくさいという理由で
ヒゲを何日も剃らない男もいれば、
何日も風呂に入らず、
髪を洗わない女もいる。

(これは偏見だけど、
大学でこういう活動にはまってしまう女子は、
中学高校までお嬢様で、
箱入り娘として育てられた人が多い)

それは極端な例だが、
こぎれいであっても、
一人であっても、
何らかの、「はまる」経験で、
周りのことがどうでもどうでも
よくなることがあろう。

古きよき言葉でいうと、
それが「青春」である。
今風の言葉で言うと、「おたく」だ。


■別にぼくだけでなく、
この、ぼくの中学・高校と
(わりと一般的な)大学生活を比較したら、
多くの若者は最終的に大学の方が
面白いと感じるだろう。

少なくとも上記のような「青春」を
味わった人は、
もう元の「リア充」には
戻りたくなくなる。

快適なのはどう考えても
中学高校だし、
快適な空間にいるときには、
「ずっと快適な空間にいよう」
と思うのだが、
もっと面白いものが見つかったとき、
快適さはどうでもよくなる。


■ネットコミュニティに例えると、
自分のいた中学・高校は「インスタグラム」で、
大学は「2ちゃんねる」だ。
(あくまで「おたく」「リア充」という比較において)

一度「2ちゃんねる」にはまると、
もう「インスタグラム」には戻れない。


■他人にとやかく言うことでは
ないのだけれど、
ぼくはできれば多くの若者に、
「ぼくの中学高校生活」に類する物ではなく、
「ぼくの大学生活」に類する物を
味わってほしいと思う。

もちろん大学と中学高校を
単純に比較するのはナンセンスなのだが、
ぼくが、自分のいた中学高校を
「けっ」と思うようになったのは、
こういう事情が大きいのだ。

というわけで、
みんな十八にもなったら
風呂入るなよ。

令和元年八月三十一日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-所感

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