アカセニッキ(明瀬祐介日記)

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所感

茨城県の田舎の景色が本当に残念。

投稿日:

■せんだって、
茨城県かすみがうら市・行方市に行った。

「虹のタワー」という塔がある。
のぼって、霞ケ浦側を観ると、
青い湖水が広がり、なかなかの景色だ。
が、反対側を観たとき、
ちょっとがっかりしてしまった。

緑色の森林と田園
…の中に、
家電量販店とホームセンターからなる
大規模商業施設が鎮座していたからだ。


■もちろんこれらの店舗が
住民の利便性を高め、
雇用や豊かさをもたらしているわけだから
決して悪いわけではない。
(私が近くの住民だったら
ありがたく思うだろう)
また行政担当者や誰かを
責めたいわけでもない。

あえて責めるとすれば
制度や文化や、慣習である。

また、上記はほんの一例で、
茨城県や、当該の地域だけでなく、
日本全体の話だ。

まえまえから、もう少し
住民の利便性や安全性と、
景観を両立する、
調整や仕組みづくりは
できたのではないかと思うのだ。
(具体的には、ゾーニングということになる。
「何もそこに作らなくてもいいだろう」と)


■上記の商業施設は
大いに住民の役に立ってそうだから
あまり責めないけれど、
「いや、それは誰も幸せにしてないんじゃね?」
というのも少なくない。

道路を走ってみると、
何kmにもわたって、電信柱の付け根に
政治家のポスターが結びつけられている。
突然、交通安全標語の掲示板が現れ、
「これに目を奪われて、
事故につながるのでは?」
とさえ思う。
「○○km先」と、
店舗の存在を伝える看板がでかでかと立つ。

これらに関しては、
住民の利便性や安全性、豊かさを
犠牲にしなくても、
深刻な対立を引き起こさなくても、
多大な時間や費用をかけなくても、
多くの人にとって、
もうすこし美しい風景を
作ることは可能だろう。
それは住民の幸福度を
高めることにつながる。

(これも、もちろん、
茨城県や当該地域だけの話ではない)


■というわけで、
何のオリヂナリティもない意見だが、
今後数十年間の
日本の目標のひとつは、
「美しい風景」
を作ることになるのではないか。

もちろん土地は部外者への見世物ではなく、
当地に住む人の生活のためにある。
しかし、利便性や安全性を犠牲にせず、
同意を得ながら、
むしろ幸福度を高めながら進めることも、
決して不可能ではないはずだ。

令和元年九月十七日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-所感

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