アカセニッキ(明瀬祐介日記)

少しだけ役に立つ、または面白い内容を提供できれば。

TV 所感

もうやめて!とっくにNHKのライフはゼロよ!

投稿日:

■十年近く前から、
「NHKらしからぬ、ラフな番組」
が増えた。
「サラリーマンNEO」とか、
「ケータイ大喜利」あたり
からはじまったような気がする。

最初は面白かったけれど、
なぜ面白かったのかと言うと、
「NHKらしからぬ」からだ。
「真面目なNHK」という前提があって、
それを崩すということに
面白さがあったわけである。

約十年前「サラリーマンNEO」の頃は、
まだ「真面目なNHK」という前提があったから、
それを崩すだけで面白かった。


■数年前、「LIFE!」のときは、
「真面目なNHKを崩す」
ということは、もう前提になっており、
「いまだ残る、それに対する批判」
をパロディにしていた。
(直接的には中田宏の国会での質問からだ)

「NHK ゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・ディレクター」
三津谷寛治。
紹介によると、
「NHKを心から愛し、
常に公共放送とは何かを考え追求し
かつては社会派ドキュメンタリーの神とも
呼ばれていた」
という、このキャラクターが登場して,
笑いの種になるたび、
それまでNHKが大切にしてたものを
壊しているようで、
ぼくは哀しくなった。


■今、「チコちゃんに叱られる!」でも
「真面目なNHKを崩したら面白い」
という手法はかろうじて使われている。
アナウンサー森田美由紀の
あの深刻そうな語り口だ。
もう「真面目なNHK」は
ほとんど消費しつくしてしまって、
森田という個人の真面目さ技術に
頼るまでになってしまった、
といえるかもしれない。


■そんなわけで、もう、
「真面目なNHK」は
ほとんど残っていない。
民放がやっているものを作りたがる、
「民放のつまらない版」になってしまった。
(それは民業圧迫という問題もある)

「NHKらしい」ものがなくなって、
「NHKらしからぬ」ものだけになった、
NHKは、もう「NHKらしい」 のか
「NHKらしからぬ」なのか分からない。

NHKをつけても、
がっかりすることが増えている。

もう、三津谷寛治が愛していたNHKは、
どこにもない。

私は今後、NHKの経営や番組作りへの
批判が一層強まっていくことに期待している。

必要とされる組織というのは、
その強みや役割を認識するところから
始まるのだ。

令和元年九月十九日
明瀬祐介(アカセ)
acsusk@gmail.com
https://twitter.com/acsusk/

-TV, 所感

執筆者:

関連記事

no image

二〇〇七年のミルグラム作戦。

■ぼくの通っていた大学では、春、入学式の前に三日間、新入生の健康診断があり、その健康診断から帰る新入生を目当てに各クラブ・サークルが引き込みを狙う新勧イヴェントがあった。 イヴェント運営側のスタッフは …

ただ働きする自由認めてやれや。

■以前、オリムピック東京大会のヴォランティアが猛暑の中過酷で、能力も要求され、しかも給料が支払われない、と問題になったことがあった。 俺は、参加者当人たちが条件に納得して応募するのであれば、ぶっちゃけ …

最後の関西文化人・堺屋太一と「失われた三〇年」の終わり。

■大学時代、どういうわけか 野口悠紀雄と堺屋太一をよく読んでいた。 野口では 「日本経済改造論」 「日本経済は本当に復活したのか」 「戦後日本経済史」、 堺屋では 「組織の盛衰」 「日本を創った十二人 …

no image

小劇場演劇のメジャー化について。

■おそらくこの話は何百回とされてきたと思うのだが、「面白いのにメジャーになれない小劇場演劇がある」問題について考えてみた。 ■学生のとき、小劇場を、いくつか観た。全部観てきたわけではない、というか、ほ …

no image

今が古くなる日のために、みんな写真を撮っといてくれ。

■たまに、下記のようなウェブペイヂを見て、どうしようもない気持ちになる。http://world-fusigi.net/archives/8442262.htmlhttp://world-fusigi …